11月25日(木)18時から龍野中央公民館で第7回目の赤トンボを増やそう会の会議を開催しました。
1,10/23以降の動きについて
10/25トンボ池の大きいカゴの移設の件高見会長に説明、承諾
堀龍文社へシャーレー、三角紙等注文
揖西東小、小宅小の授業での赤トンボ捜しの日程調整
26トンボ池の大きいカゴの撤去作業。第6回会合議事録各人へ配布
27篠首の木南会長と11/13の調査の件打合せ。東丸商事へ赤トンボ平地調査の傷害保険手続き
28三木露風生家検討会で、庭に浅い池を作り、竿を立てることを提案
29宍粟市下牧谷で下調べ(1)~10:15に26℃となり1ツガイ発見。トンボ池の大きいカゴの再
設置作業
30佐用での平地調査は台風による雨の為中止。当会3人で佐用に行ったがアキアカネは発見出来ず。
トンボ池の大きいカゴの再設置作業
31宍粟市の志水氏、五条市の永山氏にアキアカネ捕獲依頼
11/1企画課へ10/30中止の報告。半田の神大曽谷名誉教授より11/8に神大へ行く件了解。バス会社、
3小学校と11/6の平地調査の調整
2宍粟市下牧谷で下調べ(2)~10:30に22℃になったがアキアカネは現れず。トンボ池の大き
いカゴの再設置作業
3揖西東小用授業の説明資料作成
4揖西東小の授業で赤トンボ捜し実施(24匹中6匹アキアカネ)
6宍粟市下牧谷で平地調査<後述>、トンボ池で交尾の実験
7トンボ池のアキアカネに卵を産ませた。交尾はしなかった(?)
8曽谷氏と神大農学部伊藤教授、竹田教授訪問(農薬の関係)
9龍高へ卵持参、新宮・埋蔵文化センターで大上宇一氏の気象情報等調査<後述>、小宅小授業11/12
実施決定
10大上宇一氏の気象情報等整理、曽谷氏から顕微鏡借用、龍野小の授業の赤トンボ捜し参加<後述>
11顕微鏡テスト失敗、小宅小授業の中井事前調査、堀龍文社に穴付きグラス等注文。アグロでカゴ用木
材等購入
12揖西東小へ卵持参、小宅小授業中井調査中止、三木露風生家検討会参加、瀬田氏とトンボの卵を撮影
13篠首地区での平地調査<後述>、小宅小有志が中井調査<後述>
16穴付きスライドグラスで顕微鏡テスト(OK)
17篠首調査・マユタテ1匹撮影
18篠首調査・アキアカネ1匹撮影、下牧谷調査(ゼロ)
19トンボ池のカゴのネット張替え。新村氏よりアキアカネの飼育の詳しい資料メールで受領
22篠本校長と龍高生物部の志水先生へアキアカネの飼育の件伝達
24明日の会議資料まとめ
2,説明事項等
1)アキアカネ平地調査等実績概要 ~別紙1とHP参照
前田;今年は全般的にトンボやチョウが見かけられないという話が多く、宍粟市へ2回事前調査に行った
が、ほとんどいなかった。その為、宍粟市の志水氏等にアキアカネを捕まえたら頂きたいというよ
うなお願いをせざるを得なかった。10/30の佐用の調査も一旦中止後我々だけで行ったが見つからな
かった。
そういう中で11/6の下牧谷でも苦戦し、終了間際で何とか見つかり卵も採取出来た。
今年も22℃前後でアキアカネが出現しているので、調査はそれぐらいの気温になる10時半か
11時ぐらいから始めた方が良いと思った。
2)卵の状況と今後の飼育について ~別紙2と顕微鏡での観察
前田;アキアカネ等の卵は、前田宅、揖西東小と龍高生物部に分けているが、前田の方では、ずーっと試
験管の中で育てるものと、途中(5齢幼虫ぐらい)から中垣内のトンボ池に水を張って田んぼ(自
然)の中で育てるものに分けて実験したい。
<下の写真は皆さんが代わる代わる顕微鏡で卵を観察しているところです>

3)今回の平地調査の反省点
前田;今回の下牧谷の調査で次のような点を改善すべきと思った。
(1)網は余分に持っていく。(児童が網を持っていないケースがあった)
(2)田んぼのぬかるみに入ることが多いので、長靴着用を徹底すること
(3)出来るだけその場やバスの中で卵を産ませる。(事前に卵を産ませる方法を説明)
(4)三角紙やフィルムケースには“時刻と気温”も記入すること
(5)昼前ぐらいでアキアカネが増えたようなので、今後は弁当持参で行った方が良い。
4)現在のトンボ池等(スライドで説明)
5)市民の方々からの情報と同定結果~別紙3
前田;昨年は自治会回覧が出来たが、今年はそれが出来ない為、広報で情報提供を呼びかけた。
その結果、情報提供数は約半分の43件、見つかったアキアカネの数は昨年は27匹、今年は10
匹となった。
W氏;今年は暖かいが、まだいるか?
前田;昨年も12月4日まで発見されたので、まだいると思う。一応締切は12月10日としている。
6)大上宇一氏の資料について ~別紙4
前田;篠首出身の博物学者の大上宇一氏の古い文書を調査し、篠首地区の明治24年から40年までの気
象情報の記録を入手した。(新宮の埋蔵文化センターより)
これは約100年前の貴重な記録である。家族の協力を得ながら測定し、毎日記録したものから、
さらに1月、2月というように月ごとに再度まとめて書かれているのには大変驚いた。また、現在
の気温と比較したら、“温暖化”の傾向が分かるかもしれないので、今後、現在の気象情報も調べ
て比較してみたい。
3,検討事項
1)今年度の今後の予定について
前田;毎年実施してきた市民の方々への報告会をいつ実施するか?昨年は、活動内容の報告と東京からト
ンボの専門家の石澤直也氏の講演、針金のトンボ作りを一緒にやった。
S氏;やはり我々の報告だけではインパクトが弱いので、外部講師や針金トンボもやった方が良いと思
う。講師は、卵の資料を頂いた新村氏とかはどうか?
前田;新村氏は難しい。国際トンボ学会長で今年「赤トンボのすべて」という本を書かれた井上清氏でど
うか?この本の中に北龍野の乾太氏の版画が載っているが、井上氏から我々に依頼があり、乾氏と
会って頂いて掲載が決まったという経緯がある。
そういう縁があるが、もし来られたら、多分“たつの市で全国トンボサミットをやってほしい”と
言われると思う。以前から“三木露風が生まれたたつの市で”という話が出ていたが、“アキアカ
ネを孵化させる等、増やす実績が出ていない”という理由でお断りしている。いずれにしても講演
して頂けるかどうか打診したい。<後日打診の結果OKのご返事を頂いた>
前田;日程はいつぐらいが良いか?広報の原稿の締切の関係があるので、その辺も考慮する必要がある。
2月か3月でどうか?
S氏;3月は年度末なので行事が多く、2月にしてほしい。
<結論>報告会は、2月27日(日)中央公民館で実施する。2/10の広報に掲載して告知する。(原
稿は1/7迄に提出しなければならない)その前に、報告会で説明する内容を事前に見て頂く為
の会議を実施する。(1/27(木)18:00中央公民館)
2)来年度の活動資金の調達について
前田;現在残高はそれなりにあるが、市からの助成金を清算していないので、この額もそのまま残高とし
て扱えない部分がある。いずれにしても、来年度の当会の活動資金を何とか調達していかねばなら
ない。市の助成金や他のいろんな団体の助成金も含めて検討したい。
3)その他、自由意見
T氏;出来れば報告会の時に“寄付”を募ってはどうか?
前田;市とも相談した上で決めたい。
F氏;市民からの情報で、10/26に上笹で50匹ほどかたまって飛んでいたという記録があるが、そんなこと
があるのかと驚いた。笹も赤トンボが生息する条件が良いのかも。
K氏;私も9/25にコンバインで稲刈りをしている時に大群に出くわした。午後2時ごろで気温は30℃ぐらい
だったと思う。50匹や100匹程度でなく、真黒になるぐらいの大群で、作業をしていた人たちも手を
止めて見ていた。前田氏から聞いたが、コンバインによって稲の中から虫が追い出され、それを目
がけて来たのかもしれない。
S氏;私も見た。ナツアカネと思うが、天気は晴れで田んぼに昼ごろたくさんいた。
Y氏;今年は例年になくトンボが少なかったと思う。ガレージのところにいつも群れで飛んでいたのに、
今年はほとんど見かけなかった。
W氏;今回初めて会議に出たが、“こんな会もあったのか”と驚いた。
“赤トンボ”というのがどういうものか分からなかったが少し分かってきた。
我々は、植物や昆虫をじっと観察するようなことがなくなってしまったが、今後は、川原などにも
行って観察したりして、自分が生きていく柱になればと思った。
S氏;小学生の自然体験学習をやっている中で、中垣内自治会から声をかけてもらったのがきっかけで、
3年生を対象に3年前からこの活動に参加している。たつの市なので、赤トンボに何らかのかかわ
りを持ち、自然に興味を持たせるようにしたいと思っていた。そういう中で、ヤゴがトンボになる
不思議さなどを感じ取っていると思う。またトンボ以外の自然や環境を守るということへ関心をも
つことからスタートし、小宅小や龍野小も連携するようになった。
中垣内自治会にも休耕田を提供してもらったが、なかなか結果が出ていないが、子ども達には生命
が誕生する瞬間を自分の目で味わえるのは大変良いことなので、細く長くやっていけたらと思う。
K氏;そもそも前田氏が来て、“篠首には赤トンボが多くいる。環境等を調べたい。”という話がきっか
けだ。そういう場所に住んでいることを誇りにし、また、そういう素晴らしい環境で育つ米の名前
を考えることも検討したい。
KM氏;子供の時に、よくトンボを見かけたり、追っかけたりした。その後、ゆっくり見る余裕もなくなっ
たが、最近、朝、庭に赤トンボがとまっているのを見かけたりて、久しぶりに赤トンボ等を気をつ
けて見るようになった。現在、ササユリの栽培にも力を注いでいるが、いろんなことで熱中出来た
らと思っている。今日は、アキアカネ等の卵を顕微鏡で見て感心した。
Y氏;この会の活動が始まったのは、私が名古屋のお客さんから尋ねられたことがきっかけになった。つ
まり、“龍野へ行ったら赤トンボは見られますか?”と言われたが“実はそういう場所はありませ
ん”と答えざるを得なかった。また、トンボの資料館もあれば、とは思うがそういうものもない。
その話を前田氏にしたら、一生懸命活動されるようになり、ありがたいと思う。
前田;今回の顕微鏡による卵の観察は、“今”しか出来ない。そういう意味でも貴重だったと思う。ま
た、このまま卵を水中に入れておくと1月には孵化すると言われている。自然界では、卵は水にど
っぷりつかっていることはなく、乾いた状態もある訳で、田んぼ等で自然のままだと4月以降に孵
化する。
しかし、水につけたままなので一旦冷蔵庫に入れて”冬の状態”を作る。もし、冷蔵庫に入れず1
月に孵化させ、エサ(ブラインシュリンプ)を与えて羽化させたとしても、2月や3月では、成虫
のエサになる虫がいないので、飼育することは出来ない。そういう意味で冷蔵庫に入れることを理
解して頂きたい。
スポンサーサイト
テーマ:兵庫県 - ジャンル:地域情報
- 2010/12/01(水) 21:34:17|
- 会議内容等
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0