11月6日(土)は、アキアカネの調査と捕獲するために宍粟市の下牧谷へ行きました。朝、8:30に龍野小、
小宅小に各々集合し、バスに乗って現地に向かいました。
参加者は、当会会員が3人、講師の先生が1人、龍野小が10人(3,4年の児童5人、父兄4人、先生1人
)、小宅小14人(3,4年の児童等10人、父兄1人、先生1人)、龍野高校生物部員2人の合計30人です。
小宅小と龍野高校は今回初参加でした。

現地に着いて、まず田んぼの中の水たまりを調べました。しばらく経過し、10時前にはで気温が18℃ぐら
いになってきましたので調査を開始しました。子供たちはさっそく元気良く網を持って駆け出しました。しかし
、今回は昨年と違ってトンボが飛んでいる様子ではありません。事前調査でもほとんどいなかったので、そ
の不安が的中したような感じでした。
10:08には気温が22℃になり、途端に”捕まえた!”の元気良い第一声が聞こえてきました。種類は、ミヤ
マアカネでした。さっそくフィルムケースを渡したら、手際良く卵を産ませてくれました。しかし、他の子ども達
も一生懸命目を凝らして見つけようとしますが、なかなか見つけられません。

大人の方々もどこにトンボが飛んでいるかを捜そうとしていました。左の写真は”アソコにいるよ!早く!”と
子供たちに声援を送っていました。そういう中で、徐々に捕獲した子供たちが戻ってきました。10:24には
25℃になっていました。その後も子供たちはトンボを追っかけて奮闘しましたが、なかなかアキアカネが見
つかりませんでした。

もう終了予定の11時に近づいてきましたので、”帰りますよ~”と叫んだ瞬間、背後から”アキアカネのツガ
イを捕まえた!”の声が聞こえました。待望のアキアカネです。2匹セットにして見せてくれましたので、うまく
写真を撮ることが出来ました。また、卵も産ませることが出来ました。そして講師の方に同定して頂いている
場面が右から2枚目です。その後そこを引き上げ次の場所へ移動することとなりました。

次の場所は、キタコーという会社の東側で、時間が無いので”ちょっと見るだけ”というつもりで案内しました。
チラッとバスの窓から見たら、ナント!交尾体がいましたので、急きょ下車してもらいました。そうしたら、水
たまりの上を交尾体が何体か飛んでいました。”ここのが多いやん”と皆さん興奮ぎみでした。ここでも元気
良く子供たちは駆け回り、捕獲した交尾体のメスに卵を産ませることにも成功しました。

今回の調査会は、初めはなかなか見つかりませんでしたが、あきらめかけた時にようやくアキアカネを捕獲し、
その後、トータルでは36匹の赤トンボを捕獲出来、最後にはみなさん喜んでおられたと思います。
捕獲した内訳は次の通りです。アキアカネの♀9、♂6、ナツアカネの♀5、♂7、ミヤマアカネの♀1、♂6、
マユタテアカネの♂2でした。ミヤマアカネ等の卵も採取出来、参加された皆さんに感謝申し上げます。
その後、トンボ池の大きいカゴに捕獲したツガイ等を放しました。このカゴの中に水たまりを作っています。
うまく交尾してくれて卵を水たまりに産んでくれたら良いのですが・・・。狭いカゴの中に入れるのは心苦しい
のですが、少しでも増やすことにつながるのであればという思いで実験しています。

また、採取した卵ですが、左の2枚は産卵後約3時間ぐらいの時の写真です。右の2枚は、今朝9時半ぐらい
に撮影したものです。茶色く変色しているのが分かります。この卵は龍野高校の生物部にも分配し、孵化させ
る実験に参加して頂く予定です。
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- 2010/11/07(日) 10:09:42|
- 小学校と共同
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